異星人による地球介入・人類改造プロジェクト4/7 【フランス国立科学研究所】

異星人による地球介入・人類改造プロジェクト4/7 【フランス国立科学研究所】

そこで万一の場合の救助作戦として、適切な処置が検討された。
われわれはまず、地球のあちこちに外界から遮断された地下の避難所を建設した。酸素や、水や、エネルギーや、食糧を自給する設備を造った。われわれの探検隊や地球の一握りの人々だけは、核やプラズマや生化学兵器による全面戦争が勃発した場合にも、生存し続ける必要があるからである。この隠れ家にいれば、戦争が開始されても環境の変化や感染の危険のために外気に触れることが不可能とされる五〇〇日間は、生存可能である。
これらの基地には、もうひとつの目的があった。基地にはわれわれの探検隊員が地球全体の権力を掌握せねばならなくなった場合に使用するはずの、特殊な装備が保管されてあったのである。
このような事態が起これば、次の諸国を管理下に置くことが予定されていた。
アメリカ・ソ連・カナダ・イギリス・中華人民共和国。
そして第二次増強部隊が惑星ウンモを出発し、次の諸国を管理するための強制手段となる装備を運んでくる手はずになっていた。
ドイツ連邦共和国、イタリア、ルーマニア、アルバニア、スペイン、フランス、日本、ベトナム共和国、北朝鮮、アンゴラ、南アフリカ共和国、イスラエル、イラン、パキスタン、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、メキシコ、パラグアイ、チリ、インド連邦、ブラジル。
その他の国々は、ある程度まで主権を認めて、軍事機構を壊滅させるという脅しをかけながらも、その国の指導層が次第にわれわれの管理下に入るまでは、警察機構も維持しておくのである。

われわれの第一次探検隊がフランスに到着し、地球の住人の言葉や社会文化的構造が大体分かってくると、あなたがたの惑星では、生命が大量に自已破壊する危険があることに気がついた。これはきわめて深刻な状況である。中華人民共和国の理論物理学の専門家が、たとえ理論的モデルの粗描という形であれ、プラズマ兵器を研究対象にしたようなことはない。核分裂による爆弾の弾薬庫はごくわずかの国にしかなかった。米ソだけが(アメリカのほうが技術面では一日の長があるにせよ)核分裂=核融合の未来の兵器の開発に血道をあげていたのである。

われわれがフランスの第二事務局(情報課)の機密文書にアクセスできたときにはすでに、新しくてもっと精巧な兵器の技術開発が不可避であることが判明した。量子物理学や分子生成についての知識がこの調子で発達すれば、あなたがたが今後社会政治的バランスを確立しない限り、一九九五年までには必ずや地球から生命を消滅させうる破壊手段を持つことになることが分かっていた。
われわれは直ちに、最初の介入プロジェクトを考案しはじめたのである。地球来訪の当初の目的は、単に地球人類とそれを取り巻く生物学的地質学的基盤を秘密裡に研究することだったのだが、早くもあなたがたはわれわれにとっては悩みの種となってしまった。
それでも一九五〇年代までは、とくに急を要するようなことはなかった。当時は人類の滅亡なぞはあり得ないことだった。だが、われわれの未来予測では、この危険がいつかは現実になるだろうということが明確であったし、以後の推移はその見方を裏付けるものであった。


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